用途から選ぶ

ローカルLLM・AI向けPCの選び方

対話型のAI(大規模言語モデル、LLM)を、クラウドではなく手元のPCで動かす使い方を「ローカルLLM」と呼びます。どの部品がどれだけ必要か、TITANで選べる構成とあわせてまとめました。

ローカルLLMでできること

  • データを手元で処理する入力した文章や資料は、そのPCの中で処理されます。社内資料の要約や下書きにも使いやすい方法です。
  • 使った量で料金が増えない手元のPCで動かすため、クラウドのAIサービスのように利用量に応じた料金はかかりません。
  • モデルを選んで使えるGemma や gpt-oss など、公開されているモデルを用途に合わせて切り替えられます。

動かすソフトには Ollama や LM Studio などがあり、どちらも Windows で使えます。ソフトとモデルは各配布元から入手してください。利用条件(商用利用の可否など)は、各ソフト・各モデルの配布元が定める条件をご確認ください。

PC選びの要点は3つ

  1. 01

    いちばん大事なのはVRAMの量

    モデルはグラフィックボードのメモリ(VRAM)に読み込んで動かします。VRAMに収まりきらない分はメインメモリに分けて読み込まれ、GPUだけで動かす場合より処理に時間がかかります。まず「使いたいモデルがVRAMに収まるか」で選びます。

  2. 02

    メインメモリは32GB〜64GB

    メインメモリは、VRAMに収まらない分の受け皿になります。おすすめ構成はメモリ32GBで、大きなモデルを試す場合は64GBが安心です。メモリは商品ページのカスタマイズで64GBに変更できます。

  3. 03

    まず16GB、大きなモデルは32GB

    VRAM 16GBあれば、Gemma 4 12B や gpt-oss-20b のような中くらいのモデルを動かせます。16GBに収まらない大きなモデルや、長い文書を読ませる使い方にはVRAM 32GBを選びます。

モデルの大きさとVRAMの目安

モデル名の「12B」などは、パラメータの数(Bは10億)です。数が大きいほど、必要なメモリも増えます。表の値は各社の公式資料に載っている数値です。

モデルの例必要なメモリ(公式値)TITANのおすすめ
Gemma 4 E4B4.5GB4bit(Q4_0)・Google公式VRAM 16GB
Gemma 4 12B6.7GB4bit(Q4_0)・Google公式VRAM 16GB
gpt-oss-20b16GB以内MXFP4・OpenAI公式VRAM 16GB
Gemma 4 26B A4B14.4GB4bit(Q4_0)・Google公式VRAM 32GB16GBでは会話の分の余裕が少ない
Gemma 4 31B17.5GB4bit(Q4_0)・Google公式VRAM 32GB
gpt-oss-120b80GBのGPU1枚MXFP4・OpenAI公式取扱構成の対象外

Googleの表はモデルを読み込むためのメモリの目安で、会話の長さ(コンテキスト)に応じて使うメモリは含まれていません。長い文書を読ませるほど、表より多くのメモリを使います。値は使うソフトや設定によって変わります。

GeForce と Radeon の違い

GeForce RTX 5060 Ti 16GB/5070 Ti/5080

VRAM 16GB(GDDR7)

  • 3機種ともVRAMは16GBで、読み込めるモデルの大きさは同じです。
  • RTX 5070 Ti・5080 はメモリのバス幅が256bit(RTX 5060 Ti は128bit)で、GPUの処理性能も上がります。速さとゲーム性能に余裕がほしい方に向いています。
  • Ollama の Windows 版は NVIDIA のGPUに対応しています。

Radeon AI PRO R9700

VRAM 32GB(GDDR6)

  • 16GBに収まらないモデルを、GPU1枚のVRAMに読み込めます。
  • Windows では、Ollama は Vulkan という仕組みで Radeon を動かします(Vulkan は標準で有効)。LM Studio も Vulkan 版のエンジンを備えています。
  • ブロワー型のグラフィックボードのため、高負荷時のファン音は大きめです。

ROCm について:AMD の ROCm は Linux での対応が中心です。AMD は Windows では ROCm 全体にはまだ対応していないと案内しており、Ollama の Windows 向け ROCm 対応一覧にも R9700 は載っていません(2026年10月26日時点)。使いたいソフトが決まっている場合は、そのソフトの対応GPUをご確認ください。

処理速度(1秒あたりのトークン数)の数値は載せていません。速さはモデル・量子化・会話の長さ・ソフトの版によって大きく変わるため、このページでは「使いたいモデルがVRAMに収まるか」を軸にご案内しています。

VRAMで選ぶおすすめ構成

価格は各商品の現在の価格です。メモリとSSDの容量は、商品ページのカスタマイズで変更できます。

VRAM 16GB|まず始める

GeForce RTX 5060 Ti 16GB

ローカルLLMを始める1台目に。Gemma 4 12B や gpt-oss-20b のように、16GBに収まるモデルを動かせます。ゲームにもそのまま使えます。RTX 5060 Ti には8GB版もあるため、ローカルLLM用には16GB版を選んでください。

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VRAM 16GB|速さ・ゲームと兼用

GeForce RTX 5070 Ti/RTX 5080

VRAMはどちらも16GBで、動かせるモデルの大きさは RTX 5060 Ti 16GB と同じです。違いはGPUの処理性能とメモリのバス幅で、応答の速さやゲーム・動画編集との兼用に余裕がほしい方に向いています。

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VRAM 32GB|大きなモデル

Radeon AI PRO R9700

Gemma 4 31B(4bitで17.5GB)のように16GBに収まらないモデルや、長い文書を読ませる使い方に。ブロワー型のため高負荷時のファン音は大きめです。推論ソフトは付属しません。

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よくある質問

プログラミングの知識は必要ですか?

必須ではありません。LM Studio のように、アプリを入れてモデルを選び、チャット画面で使えるソフトがあります。Ollama にも Windows 版のインストーラーがあります。導入の手順は、各ソフトの公式サイトでご確認ください。

グラフィックボードがなくても動きますか?

小さなモデルなら、CPUとメインメモリだけでも動かせます。ただしGPUで動かす場合より処理に時間がかかります。LM Studio の公式の動作環境でも、4GB以上の専用VRAMが推奨されています。

VRAM 16GB と 32GB、どちらを選べばいいですか?

使いたいモデルの大きさで決めます。Gemma 4 12B(4bitで6.7GB)や gpt-oss-20b(16GB以内)なら16GBで始められます。Gemma 4 31B(4bitで17.5GB)のように16GBを超えるモデルや、長い文書を読ませる使い方なら32GBを選んでください。

Radeon AI PRO R9700 でも使えますか?

Windows では、Ollama が Vulkan を使って Radeon を動かします。Ollama の Windows 向け ROCm 対応一覧に R9700 は載っていませんが、Vulkan は標準で有効です。AMD の ROCm は Linux での対応が中心です。使いたいソフトが決まっている場合は、そのソフトの対応GPUをご確認いただくか、ご相談ください。

入力したデータは外に出ませんか?

Ollama と LM Studio は、PCの中で動かしている間は、入力した内容がPCの外へ送られないと公式に案内しています。ただし、モデルやソフトのダウンロード、アップデートの確認にはインターネット接続を使います。クラウドで動くモデルを選んだ場合は、その提供元のサーバーで処理されます。

使いたいモデルから、構成を相談する

「このモデルを動かしたい」「社内の資料を要約させたい」など、やりたいことを教えてください。VRAMとメモリの目安から構成をご案内します。法人でのご導入は法人向けページからご相談いただけます。

出典(2026年10月26日確認)

  1. Google「Gemma 4 model overview」Gemma 4 Inference Memory Requirements(ai.google.dev/gemma/docs/core)
  2. OpenAI「gpt-oss-20b」「gpt-oss-120b」モデルカード(huggingface.co/openai/gpt-oss-20b、huggingface.co/openai/gpt-oss-120b)
  3. Ollama「GPU」「Windows」「FAQ」(docs.ollama.com/gpu、docs.ollama.com/windows、docs.ollama.com/faq)
  4. LM Studio「System Requirements」「Offline Operation」、リリースノート 0.3.32(lmstudio.ai/docs/app/system-requirements、lmstudio.ai/docs/app/offline、lmstudio.ai/blog/lmstudio-v0.3.32)
  5. AMD「Radeon AI PRO R9700」製品仕様(amd.com)、ROCm 対応表(Windows、Linux)
  6. NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti/5070 Ti/5080 製品仕様(RTX 5060 Family、RTX 5070 Family、RTX 5080)

表の値は各社が公開している目安で、モデル・量子化の方式・会話の長さ・ソフトの設定によって変わります。Ollama、LM Studio、Gemma、gpt-oss、GeForce、RTX、NVIDIA、Radeon、AMD、ROCm、Vulkan は、それぞれ各社・各団体の商標または製品名です。