ゲーム起動時にSecure Boot・TPMエラーが出たら?アンチチート搭載ゲームの対処法

ゲーム起動時にSecure Boot・TPMエラーが出たら?アンチチート搭載ゲームの対処法

最終確認:2026年9月2日 | 対象:Windows 10/11で動作するアンチチート搭載ゲーム

VALORANTなどのゲームを起動したとき、「Secure Bootを有効にしてください」「TPM 2.0が必要です」「VAN: RESTRICTION」といった表示が出ることがあります。ここで焦ってBIOS設定を何度も変えると、Windowsが起動しなくなったり、BitLocker回復キーを求められたりする場合があります。

最初に行うのは設定変更ではありません。エラーを記録し、Windows上で現在の状態を確認し、PC側の問題とゲーム側の問題を分けることです。本記事では、安全な確認順と相談先を具体的に整理します。

先に結論

エラー画面を保存。BIOSを触る前の確認4項目

msinfo32で「BIOSモード」と「セキュアブートの状態」、tpm.mscでTPMの状態と仕様バージョン、ディスクの管理でOSドライブがGPTかMBRかを確認します。BitLocker回復キーも先に確保してください。表示だけでBANや故障とは判断できません。

Secure Boot・TPMエラーはなぜ出る?

Secure Bootは、PCの起動時に信頼できる署名を持つソフトウェアだけを読み込むための仕組みです。TPM 2.0は暗号鍵や端末の状態を安全に扱うための機能で、Windows 11の要件にも含まれます。

一部のアンチチートは、ゲームより先に動く不正なソフトウェアへの対策として、これらの状態を確認します。ただし、すべてのゲームが同じ条件を要求するわけではなく、同じゲームでもOS・モード・大会参加条件・アップデートによって要件が変わることがあります。

エラー表示が示すもの

Secure BootやTPMのエラーは、必要な状態をアンチチートが確認できなかったことを示すものです。設定が無効、Legacy起動、TPM未検出、古いBIOS、アンチチートの破損など、複数の原因が考えられます。表示だけでチート利用やハードウェアBANを断定することはできません。

エラーが出た直後にやること

  1. エラー画面全体を保存する文章を閉じる前に、コード、ゲーム名、アンチチート名が読める状態でスクリーンショットを撮ります。
  2. 発生日時と直前の変更を控えるWindows Update、BIOS更新、パーツ交換、ゲームやアンチチートの更新・再インストールなどを記録します。
  3. PCを一度だけ通常再起動する一時的なサービス停止であれば直る場合があります。同じ表示が出たら、起動を繰り返さず次の確認へ進みます。
  4. Windows上で状態を確認するBIOSへ入る前に、msinfo32、tpm.msc、ディスクの管理で現状を確認します。
  5. 変更前の状態を撮影するBIOS変更が必要になった場合は、変更前の画面を撮影し、一度に複数項目を変えないようにします。

BIOSに入る前にWindowsで確認する4項目

1. BIOSモードとSecure Bootの状態

Windowsキー + Rを押し、msinfo32と入力して「システム情報」を開きます。「BIOSモード」と「セキュアブートの状態」を確認し、画面を保存してください。

2. TPMの状態と仕様バージョン

Windowsキー + Rからtpm.mscを開きます。「TPMは使用する準備ができています」と表示されるか、仕様バージョンが2.0かを確認します。「互換性のあるTPMが見つかりません」と出ても、故障とは限りません。BIOSで無効になっている場合があります。

3. OSドライブがGPTかMBRか

スタートボタンを右クリックして「ディスクの管理」を開き、Windowsが入っているディスクのプロパティから「ボリューム」→「パーティションのスタイル」を確認します。GPTかMBRかは、LegacyからUEFIへ切り替えられるかを判断する重要な情報です。

4. BitLocker回復キーの保管状況

デバイス暗号化またはBitLockerが有効なPCでは、ファームウェア設定の変更後に48桁の回復キーを求められることがあります。Microsoftアカウント、印刷物、USBメモリ、組織の管理先など、実際に取り出せることまで確認します。

設定を変更する前の確認表
確認項目 開く場所 控える内容 判断に使う場面
BIOSモード msinfo32 UEFI/Legacy Secure Bootを使える起動方式か
セキュアブートの状態 msinfo32 有効/無効/サポートされていません 機能が有効か、前提条件が不足しているか
TPM tpm.msc 準備完了か、仕様バージョン2.0か TPM要件を満たすか
パーティション形式 ディスクの管理 GPT/MBR UEFI切り替え前の安全確認
回復キー Windows設定/Microsoftアカウント等 実際に取得できるか BitLocker回復画面への備え

確認結果ごとの次の行動

msinfo32・tpm.mscの結果から判断する
表示された状態 考えられる状況 次に行うこと
UEFI/Secure Boot 有効 Secure Boot自体はWindowsから確認できています。 TPM、ゲーム固有の要件、アンチチートの修復、エラーコードを確認します。
UEFI/Secure Boot 無効 前提は満たしており、BIOS側で無効の可能性があります。 PCまたはマザーボードメーカーの機種別手順を確認します。
Legacy/CSM Secure Bootを使える起動方式ではありません。 先にOSドライブのGPT/MBRを確認。いきなりUEFIへ変更しないでください。
セキュアブート「サポートされていません」 Legacy起動、CSM有効、古いファームウェア、機種非対応などが考えられます。 PCメーカーへ型番とmsinfo32画面を提示して確認します。
TPM 2.0 準備完了 WindowsはTPM 2.0を認識しています。 Secure Bootとゲーム固有の残りの要件を確認します。
互換性のあるTPMが見つからない TPMが無効、BIOSが古い、構成が非対応などの可能性があります。 AMD fTPM/Intel PTTを含む機種別の設定を購入店またはメーカーへ確認します。

「有効」と表示されている項目を何度も切り替える必要はありません。確認済みの項目と未確認の項目を分けると、不要な変更を避けられます。

BIOS設定を変える前に知っておくこと

LegacyからUEFIへの切り替えは慎重に

OSドライブがMBRのまま、BIOSモードだけをLegacyからUEFIへ変えると、Windowsを起動できなくなる可能性があります。Riotの案内でも、Legacyと表示された場合は先にMBR/GPTを確認するよう注意されています。

BitLocker回復キーを先に確保

TPMやSecure Boot、ファームウェアの変更は、デバイスの起動状態が変わったと判定されることがあります。回復キーを「保存したつもり」ではなく、別端末から表示できるかまで確かめてください。

機種や作業内容によっては、ファームウェア変更前にBitLockerの保護を一時中断するようメーカーから案内されることがあります。回復キーを確認したうえで、対象PCの公式手順に従ってください。暗号化そのものを解除する操作とは別です。

設定名はメーカーや機種で異なる

TPMは「AMD fTPM」「AMD PSP fTPM」「Intel PTT」「Platform Trust Technology」、Secure Boot鍵は「Install Default Keys」「Restore Factory Keys」など、表示名が異なります。別機種の動画をそのまま真似しないでください。

Legacy/MBRで導入されたWindowsには、Microsoftの「MBR2GPT」という変換ツールがありますが、すべての環境で実行できるわけではありません。本記事では変換手順まで扱いません。バックアップを用意し、要件を確認できる担当者へ相談してください。

WindowsからUEFI設定を開く

Windows 11では「設定」→「システム」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」の「今すぐ再起動」へ進み、再起動後に「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「UEFIファームウェアの設定」を選びます。表示されない場合や名称が違う場合は、PCメーカーの手順を確認してください。

BIOSで確認する代表的な項目

必要な変更はPCごとに違います。次の名称は確認箇所の目安であり、すべてを変更する手順ではありません。

BIOSで見かける主な名称
目的 表示例 注意点
UEFI起動 Boot Mode、UEFI/Legacy、CSM OSドライブがGPTか確認してから。CSM無効化だけを先に行わない。
Secure Boot Secure Boot、OS Type、Windows UEFI Mode 有効化後も鍵が未登録だと正常にならない場合がある。
TPM(AMD) AMD fTPM、AMD PSP fTPM 項目位置はCPU・マザーボード・BIOS版で異なる。
TPM(Intel) Intel PTT、Platform Trust Technology 古い構成ではTPM 2.0非対応の場合がある。
既定鍵 Install Default Secure Boot Keys、Restore Factory Keys 削除操作と混同しない。メーカー手順がある場合のみ行う。

1項目ずつ変更し、元の状態を記録

変更前の画面を撮影し、1項目変更したら保存・再起動後にmsinfo32やtpm.mscで結果を確認します。複数項目を同時に変えると、直った理由も起動しなくなった原因も分からなくなります。

メーカー別の公式手順を確認

BIOS画面と項目名は製品ごとに異なります。該当メーカーの案内を入口にし、さらにPCまたはマザーボードの正確な型番に合う説明を確認してください。

2026年のSecure Boot証明書更新について

Microsoftは、2011年に発行された一部のSecure Boot証明書が2026年6月から期限を迎えることに対応し、サポート対象のWindows PCへ新しい証明書を段階的に配布しています。通常はWindows Updateを通じて自動的に適用されます。

証明書更新とゲームエラーを混同しない

2026年にSecure Boot関連のエラーが出たからといって、証明書の期限が原因とは限りません。まずWindows Updateを完了し、msinfo32、TPM、UEFI/GPT、ゲーム側の表示を順番に確認します。鍵の削除や手動交換は、PCメーカーから個別に案内された場合を除いて行わないでください。

ゲーム・アンチチートごとに要件は違う

「アンチチート搭載ゲーム」とひとまとめにせず、実際に表示されたエラーと、そのゲームの公式案内を確認してください。下表は代表例で、要件をすべて網羅するものではありません。

公式案内で確認できる代表例(2026年9月2日確認)
ゲーム/仕組み 公式案内の要点 確認の入口
VALORANT/Riot Vanguard VAN: RESTRICTIONでは、表示されたメッセージに必要な設定が示されます。TPM、UEFI、Secure Bootなどを個別に確認します。 Riot Games:Vanguard Restrictions
EA Javelin Anticheat対応ゲーム 一部タイトルでSecure Bootが必要です。EAは有効化前にTPM 2.0、GPT、UEFIなどの前提確認を案内しています。 EA:Secure Boot
Fortnite Secure Bootの確認方法を案内。2025年2月27日以降、一部の大会参加条件ではTPM 2.0とSecure Bootが必要です。 Epic Games:Secure Boot

ゲームの更新により条件や表示は変わる可能性があります。最終的には、エラー画面から案内される最新の公式サポートを優先してください。

Secure Bootが有効なのにゲームが起動しない場合

アンチチートの破損・更新失敗を確認

Secure BootとTPMが正常でも、アンチチートサービスの停止、更新失敗、破損、競合ドライバーなどで起動できないことがあります。ゲーム会社の公式手順に従って修復または再インストールし、PCを再起動します。

Windows・BIOS・ドライバーを更新

Windows Updateが保留中、BIOSが古い、署名切れまたは互換性のないドライバーが読み込まれている場合もあります。BIOS更新は停電や手順違いのリスクがあるため、型番に合う公式ファイルと手順を確認できない場合は販売店・メーカーへ相談してください。

エラーコードの変化を記録

設定変更後にコードが変わった場合は、進展していることも、別の要件に移ったこともあります。新旧両方の画面を残し、行った変更を順番に伝えます。

Secure BootエラーとBAN・端末制限は分けて考える

Secure BootやTPMのエラーだけでは、アカウントBANやハードウェアBANの有無は判断できません。設定要件を満たしていない状態と、ゲーム運営によるアカウント・端末の制限は別の問題です。

起動の繰り返し=不正判定とは限らない

何度か起動に失敗したという事実だけを根拠に、「チート判定された」と決めつけないでください。制限を示す別のメッセージやコードが出ている場合は、ゲーム運営だけが確認できる情報があります。

判定についてはゲーム運営へ

PC販売店や修理店が確認できるのは、PCの設定・構成・動作状態です。アカウントの処分理由、端末識別情報、アンチチート内部の判定は確認できません。設定が正常でも制限表示が続く場合は、記録したコードを添えてゲーム運営へ問い合わせます。

中古マザーボードや中古PCが原因かどうか

中古部品の過去の利用状況を、Windowsの画面だけから完全に確認する方法は一般的にはありません。また、Secure BootやTPMのエラーが出たことだけで、中古マザーボードや以前の利用者による制限を疑う根拠にはなりません。

現在の設定と購入情報を先に確認

購入時の構成表、製品型番、シリアル、保証内容を確認し、販売店へ部品の状態を問い合わせます。そのうえで、PC側の要件を満たしてもゲーム側の制限が続く場合に、ゲーム運営へ端末側の制限表示について質問します。

購入先のサポート体制を確認

ゲーミングPCを選ぶ際は、部品状態と保証条件が明示され、購入後に構成を特定してサポートできる販売店を選ぶことが重要です。「新品」「中古」「整備済み」の表記だけでなく、問い合わせ窓口と対応範囲も確認しましょう。

どこへ相談する? 担当範囲を分ける

相談先ごとに確認できること
相談先 主に確認できること 伝える情報
PC購入店・PCメーカー 機種固有のBIOS手順、TPM・Secure Boot対応、BIOS更新、購入時構成 注文番号、PC型番、msinfo32・tpm.msc画面、変更履歴
マザーボードメーカー 自作PCのBIOS項目、対応BIOS、CPUとの組み合わせ 正確な製品名、BIOSバージョン、CPU、OSドライブ形式
ゲーム運営 エラーコード、アンチチートの要件、アカウント・端末側の制限 ゲームID、エラー全文、発生日時、試した公式手順

問い合わせ時に伝える情報

そのまま使える確認メモ
  • ゲーム名/アンチチート名:
  • エラー全文/コード:
  • 発生日時:
  • Windowsのバージョン:
  • BIOSモード/Secure Bootの状態:
  • TPMの状態/仕様バージョン:
  • OSドライブ:GPT/MBR:
  • 直前に行った更新・設定変更:
  • すでに試した公式手順:

スクリーンショットは一部だけ切り抜かず、ウィンドウ名やコードが分かる範囲を残します。ただし、メールアドレス、氏名、注文番号などを公開掲示板へ載せないでください。

よくある質問

Secure Bootをオンにすると直りますか?

それだけで直るとは限りません。TPM、UEFI起動、GPT、Secure Boot鍵、アンチチートの破損、競合ドライバー、ゲーム固有の要件なども関係します。

「セキュアブートの状態:サポートされていません」は故障ですか?

故障とは限りません。Legacy/CSMで起動している場合や、設定・ファームウェアの状態によって表示されることがあります。PCの型番とBIOSモードを添えてメーカーへ確認してください。

TPMが見つからない場合、TPMモジュールを買う必要がありますか?

すぐに購入しないでください。近年のPCではCPU・ファームウェア側のTPM機能を利用でき、BIOSで無効になっているだけの場合があります。AMD fTPMやIntel PTTへの対応を確認します。

LegacyからUEFIへ変えても大丈夫ですか?

OSドライブがMBRのまま切り替えるとWindowsが起動しない可能性があります。GPT/MBRとBitLocker回復キーを確認し、機種別の公式手順に従ってください。

BIOSを最新版にすれば直りますか?

改善する場合はありますが、更新自体にリスクがあり、原因と無関係なこともあります。型番に一致する更新内容を確認し、必要な場合だけ行います。

ゲームやアンチチートの再インストールは有効ですか?

破損やサービス登録の問題には有効な場合がありますが、BIOSモードやSecure Boot、TPMの状態は変わりません。エラーが要求している項目を先に確認してください。

エラーが出たらBANされていますか?

Secure Boot・TPMエラーだけでは判断できません。設定が正常でもアカウントや端末の制限表示が続く場合は、ゲーム運営へ確認してください。

TITAN Gaming以外で購入したPCも相談できますか?

TITAN Gamingの購入後サポートは、当店でご購入いただいたPCが対象です。他店購入品や自作PCは、購入店または各部品メーカーへご相談ください。

参考にした公式情報

確認日:2026年9月2日。各社の仕様・要件・URLは更新される場合があります。

TITAN GAMING PURCHASE SUPPORT

TITAN Gamingで購入したPCは、購入後サポートへ

TITAN Gamingでご購入いただいたPCにSecure BootやTPMのエラーが表示された場合は、注文番号、ゲーム名、エラー画面、msinfo32とtpm.mscの確認結果を添えてご連絡ください。ご購入時の構成を確認し、PC側で見る項目とゲーム運営へ確認する項目を切り分けます。

購入したPCについて問い合わせる

対象:TITAN Gamingでご購入いただいたPC対応時間:平日13:00〜20:00(土日祝休業)。時間外のお問い合わせは翌営業日に順次ご返信します。他店購入品や自作PCは、購入店または各部品メーカーへご相談ください。

記事について:本記事はPC設定の確認順を案内するもので、各ゲーム運営の判定を保証するものではありません。VALORANT、Riot VanguardはRiot Games, Inc.、FortniteはEpic Games, Inc.、EA Javelin AnticheatはElectronic Arts Inc.の商標または名称です。合同会社TITANは各社と提携していません。

編集・公開:合同会社TITAN(TITAN Gaming) | 公開・最終更新:2026年9月2日

ブログに戻る